自宅でも出来るお尻歩きの有効性

　最近、腰痛で当院に来院されている殆どの方に、体幹の弱さから腰痛を起こしているケースが多くみられます。体幹が弱くなると、腰が常に痛かったり、治っても直ぐに腰がまた痛くなったりを繰り返します。また、前傾姿勢になってきたり、酷くなると、躓いた時に一歩足が出ず転倒して、手首や大腿骨を骨折したりします。車のペダルの踏み違えも、体幹の筋力が関係しているといってもいいぐらい様々な症状を引き起こします。そもそも「体幹」とは、首、両腕、両脚を除く、特にお腹周辺のところを指します。でも、殆どの方が、お腹の中のインナーマッスルをイメージしがちです。体幹は、表面上のアウターマッスルも含まれるため、インナーマッスル・アウターマッスル両方の筋肉をバランスよく鍛えることが望ましいです。

　では、体幹を鍛えることにどのようなメリットがあるのか？

　実際鍛えるとなると、なかなか難しいものです。

簡単に鍛えたいのであれば、当院のEMSがお薦めです。お試しも出来ますので、お声掛けください。

【EMSの特徴】

電気の刺激で筋肉を鍛えることが出来ます。その中でも、3つの特徴があります。

• 効率よく筋肉が鍛えられる。（インナー・アウターマッスル共に鍛えられる。）
• 運動しなくて良い（動かない）ので疲れない。
• 動かなくて良いので怪我の心配もなく安心。

これが、「ラクして鍛えられる、怪我もしない。」EMSの特徴です。

　わかっていても、なかなか通院できない方に、自宅で出来る体幹運動をご紹介します。

【お尻歩き体操】

お尻歩き（骨盤歩き・ヒップウォーク）」とは、骨盤周辺の全体の筋肉を使うので、ヒップ周りおよびウエストを引き締めるのにも効果的なエクササイズです。骨盤の開きやゆがみにも効果が期待できます。

【やり方】

• 　床にすわり、脚を伸ばして背筋を伸ばすように胸を張ります。（ちょう座の姿勢）

• 　かかとを軸にして、左右の腕を交互に大きく動かしながら前方へ10歩、後方へ10歩、お尻で歩きます。

※骨盤周りの筋肉がついてくると、体幹もしっかりして基礎代謝が上がり、肩コリや冷え症、便秘なども改善していき、（図・1）のメリットが期待できます。

【お尻歩きの回数・頻度・結果】

◎　前方へ10歩　・　後方へ10歩を1セット×3回

◎　できれば毎日！！

◎　1週間～2週間で効果が出てきます。

• ３週間以上継続していくことにより、ウエストラインやポッコリお腹、ヒップの上がり具合など、外見上で分かるようになってくると思います。

【注意点】

◎腰痛がある時は無理してやらない。

◎過度にやらないこと。慣れてきたら回数を増やすのはOK。始めのうちは、今日の分だけやること！！『継続は力なり』