肩こりの実態

「肩こり」という病名はありません。

自覚症状があるか？ないか？です。

自分自身で肩こりと思っていても、首を前後左右に動かしてみて痛みがある場合や動かしづらい方向があった場合には「肩こり」と判断すると、後に違った症状に繋がる危険性があるので注意が必要です。
でも、前後左右に動かしても、痛みもなく、しっかり動くようでしたらそれは立派な肩こりです。

肩関節の仕組み

肩関節は、上腕骨、肩甲骨、鎖骨の3つの骨で構成されています。
わかりやすく説明すると、肩関節と股関節は同じ構造をしていて球関節と言われています。

股関節の場合は、関節の構造上お椀の中にボールが入っている状態で、ボールが落ちないようしっかり受け皿が覆っています。

肩関節の場合は、おちょこの上にボールが乗っかっているような状態で、不安定な関節をしています。
そのため、脱臼と聞いて1番最初に思いつく箇所は、肩関節だと思います。
しかも、関節がただ横にくっついている状態なので、普通なら重力の関係上、腕が下に落ちてしまうんじゃないかと想像しますが、人間の身体は落ちないように靱帯や筋肉でしっかりと腕を支えています。
そのため、デスクワーク、長時間の運転、運動不足など、腕を下にしている時間が長いと腕の重みが負担となり、支点となる肩上部～首にかけて張りやすい箇所に筋肉の緊張がでてきます。

また、物を持っていたり、なで肩の人は更に負担がかかることが考えられます。

その他にも長時間のスマホやゲームなどの姿勢や眼精疲労から、筋の緊張が生じて血行不良が起こり、さまざまな症状がでてくることがあります。

肩こりがひどくなると、頭痛、めまい、吐き気などの症状が特に強く感じられるようになってきます。