ヒーリングニュースvol.78 　リラックスして就寝するのには？

子供たちの夏休みも終わり、9月から新学期が始まりました。2学期は、修学旅行や運動会、文化祭等、色々な行事があります。しかし、コロナの影響でどこまで出来るのかが気になるところです。当院では、「安心」・「安全」・「コロナに負けない身体作り」を提供できるよう常に考えながら頑張っていきます。

『寝ている姿勢、気になりませんか？』　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　朝起きると首や腰が痛い方は、寝方が良くないのかも知れません。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　当院では寝方の指導もしています。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　以前は、トタンや固いところで寝ると良いとされていましたが、近年では比較的柔らかいもので寝るのが望ましいと言われています。　　　　　　　　　　　

＜その理由は？＞　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　背骨を区別（右図）していうと、頸椎（首）、胸椎、腰椎、仙骨、尾骨に分類されています。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　それを前後から見ると真っ直ぐな骨に見えますが、左右から見ると頸椎前弯、胸椎後弯、腰椎前弯とＳ字の曲線になっているのが通常の姿勢です。

＜なぜ人間の体はＳ字の曲線をしているのか？＞　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　例えば背骨が真っ直ぐの配列をしていたら足からの衝撃が頭まで直接伝わってしまいます。Ｓ字の曲線になっていることで、スプリング状になり、足からの衝撃、背骨にかかる頭の重さを上手く和らげてくれているのがその理由です。高層ビルも一緒です。下から上を見上げると真っ直ぐに立って見えますが、骨組みは曲線を描きながら耐震よけに建てられています。

＜体に負担がかからない寝方＞　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　固いところで仰向けに寝ると首と腰に隙間が空きます。そのため、首には枕を入れてその隙間を埋めます。枕の高さが合わない方は、バスタオルを枕変わりにすると効果的です。高さの調節は、バスタオルを４つ折り又は２つ折りにし、数枚重ねて調節すると良いと思います。現在使っている枕が合っている方は、肩のラインまでが頸椎のラインになるので、肩に触れるまで深く入れると更に効果的です。

腰は隙間が空いたままなので、そのまま寝てしまうと腰が痛くなる原因になります。それでは、頸と同じように腰にも枕を入れてしまうと、腰の前弯が強くなり余計に腰に負担がかかります。対策としては、柔らかい敷布団で寝ると腰の隙間が埋まり筋肉の緊張が緩み、楽な状態で就寝できると思います。

最近では、低反発マットやウォーターベッドなどが流行っているのはそういう理由からです。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　そうなると、良い敷布団を購入しないといけないと思いがちですが、そんなことはありません。今現在、固い敷布団やベッドを使っている方なら、バスタオルを２つ折りにして腰のところに敷いてみるか、または、膝の裏にクッションや座布団を二つ折りなどにして膝を曲げて寝ると効果的です。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　膝を曲げることにより腰部の前弯が軽減され腰の負担を和らげます。特に腰の痛みが強い時は膝を鋭角に曲げると、お腹の前に付く腰の筋肉（腸腰筋）が緩み効果的です。