ヒーリングニュースvol.73 老化を招くフレイルサイクル

新学期が始まりました。それに伴い、ヒーリングニュースを書き始め７年目に入ります。皆さんの中で、何かご要望の内容があれば、それについて記載しますので、気軽にお申し出ください。

　コロナ禍の中で最近、フレイルサイクルという言葉が流行っています。外出する機会を失い、家に居る時間が長くなることで、負の連鎖が請じてきます。今回はこのことについて書いてみました。皆さんも充分に気を付けて下さい。

《フレイルとは？》

日本語で「虚弱」を意味します。健康な状態と要介護状態との中間を指します。

《フレイル・サイクルとは？》

フレイルの要因が重なり、悪循環に陥った状態がフレイル・サイクルです。筋力低下（サルコペニア）から始まる場合もあれば、食欲不振（栄養不足）から始まる場合もあります。

例えば、筋力低下（サルコペニア）から始まる場合では、加齢や病気によって筋肉量が減り、体の機能が低下します。そうなることで、脚の筋肉量が減り、歩く速度が遅くなります。また、疲れやすくなって活動量も減ってきます。活動量が減ると消費エネルギーが減るため、食欲もなくなります。そうすると低栄養の状態になり、栄養不足によってさらに筋力低下が進行していきます。まだ生活に困るほどでなくても、放っておくと心身の機能がだんだんと低下し、生活の質（ＱＯＬ）の低下を招き、要介護状態へと続いてしまうので、注意が必要です

《今からできるフレイル対策！！》

◎バランスの良い食事を

バランス良く、しっかり食べることがとても大切です。食事量が少なくなってきたなと感じたら、多めにたんぱく質を摂取するのが重要です。ときには、食事の用意が面倒なときは、市販のお惣菜やレトルト食品、缶詰、配食サービスを利用しても良いと思います。また、毎日の食事にちょっと食材を足すだけで、たんぱく質の摂取量を増やすことができます。その他にも、サプリメントや自然食品なども体に必要な栄養分が手軽に摂取できお勧めです。

◎運動や体操の習慣を

身体を動かすことは、筋力の維持だけではなく、心の健康にも役立ちます。しっかり身体を動かすと、食欲や睡眠も増進します。 1日40分くらいのウォーキングまたは、６０００～８０００歩を目安に身体を動かすよう心掛けるよう頑張りましょう。そこまでは難しいという方は、先ずは、半分から、時間（日にち）をかけて、やっていきましょう。ラジオ体操などの運動をするのも簡単で行いやすいと思います。わかっていてもなかなか行動が出来ない方は、当院にご相談ください。出来る限りのサポートをしていきます。一緒に頑張りましょう！！

【Ｒ４.　４月の休み】

３日（日）　１０日（日）　１７日（日）

２４日（日）　２９日（金）

《ＧＷのお知らせ》

５／４（水）・５日（木）のみ休診致します。

３日（火）　憲法記念日　午前中のみ診療