身体に合った「枕」
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【枕を入れる位置・高さ】
背骨を区別していうと、頸椎(首)、胸椎、腰椎に分かれます。
それを前後からみると真っ直ぐな骨にみえますが、左右からみると頸椎前弯、胸椎後弯、腰椎前弯とS字の曲線といわれています。
何故人間の身体はS字の曲線をしているのかというと、例えば背骨が真っ直ぐの配列をしていたら足からの衝撃が頭まで直接伝わってしまいます。
そこでS字の曲線になっていればスプリング状になり足からの衝撃や背骨にかかる頭の重さを和らげてくれるわけです。高層ビルも一緒です。
下から上を見上げると真っ直ぐに立っていますが、骨組みは曲線を描きながら耐震よけに建てられています。
そこで、仰向けに寝ると頸椎に隙間が空きます。
そのまま寝てしまうと首が反った状態になり負担がかかります。
そのため、頸椎には枕を入れて隙間を埋め負担を取り除くわけですが、枕の位置と高さがポイントになります。
頸椎は肩のラインまでになり、肩から下は胸椎に変わります。
枕の位置を後頭部までしか入れてないと、後頭部から肩のラインまでに隙間ができ負担がかかります。
枕で頸椎全体を覆ってあげるには、肩のラインまで入れることがポイントになります。
肩より下に入れてしまうと胸椎が持ち上がり腰が反りやすくなるため注意が必要です。
でも、年配の方などで猫背が強い方には、肩より下に入れると楽になる場合もあります。
次に枕の高さです。
低い方がよい方と高い方よい方がいると思います。
現在枕をしていて特に気にならない方は、枕の入れる位置を注意するだけで大丈夫ですが、今一つ高さが合わない方は、座布団とバスタオルで高さを調節するとよいと思います。
低い方がよい方
座布団一枚を肩のラインまで入れるだけでも楽だと思いますが、それでも高いという方は、バスタオルを4つ折り、または2つ折りにして使うと楽だと思います。
高い方がよい方
座布団を入れてみてそれでも低いと思う方は、その上にバスタオルを一枚ずついれ調節してみてください。
ここでの注意点は、座布団を折り曲げないこと。
折り曲げると厚みが変わるので首に負担がかかります。
また、ベッドで寝ると頭の上に奥行きがない場合は、バスタオルだけで調節してみてください。
バスタオルだとその日の疲れ具合によって微妙な調節もできますのでオススメです。