≪3種類の頭痛≫
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頭痛
≪3種類の頭痛について≫
片頭痛・緊張型頭痛・群発頭痛これらが、いわゆる「頭痛持ち」の頭痛と言えます。
専門的には機能性頭痛と呼んでいます。
頭の血管の収縮や拡大が引き金になるものや、心身のストレスによるものなど、原因はさまざまです。
片頭痛
頭の片側や両側がズキズキ・ガンガン。
吐き気を伴うような頭痛が一定の期間をおいて繰り返すことが特徴です。
月に1~2回、多いときには週に2~3回発作的に強い頭痛が起こります。
脈打つような痛みで、 身体を動かすと痛みがひどくなり、悪心・嘔吐をともなったり、音や光に敏感になります。
20~40代の女性に極めて多くみられることが特徴です。
原因
寝不足、寝すぎ、空腹、疲労、ストレス、大きな音、強い光、強いにおい、人混み、気圧・温度・湿度の変化、飲酒や喫煙、女性なら出産、更年期、月経や排卵・・・といった、ふとした日常生活の行動や環境の変化、女性ホルモンの変動などが、片頭痛を誘発すると言われていいます。
緊張型頭痛
肩や首すじのコリと共に、頭が締め付けられるような痛みが生じます。
毎日のように起こる頭痛ですが、それほど強い痛みではなく、仕事や日常生活ができなくなるようなことはないとされています。
精神的、肉体的、どちらのストレスも引き金となり多くの場合「頭に輪をはめてしめつけられるような」と表現される頭痛を起こします。
原因
長時間のパソコン、スマホ、ゲームの使用や車の運転など、不自然な姿勢を長時間続けることが一因と言われています。
また前かがみ・うつむき姿勢、高さの合わない枕の使用などがきっかけで発症することも多くみられます。
身体の冷えなどによる身体的ストレスも原因となり、また、不安、緊張、仕事のプレッシャーなどの精神的ストレスも神経や筋肉の緊張を高め、頭痛を誘引するとされています。
群発頭痛
激しい痛みが片側の目の奥に起こります。
「目の奥をえぐられるような」「柱に頭をぶつけたくなるような」と形容されるような激しい痛みが、片側の目の奥に起こることが特徴です。
涙が出て、目が充血し、鼻水がでるなどの症状を伴います。
原因
詳しい原因は不明とされていますが、アルコールの過剰摂取やタバコ、気圧の急激な変化(登山・飛行機など)、不規則な時間帯の睡眠などが考えられます。
多くの場合、年に1~2回、期間は1~2ヶ月、毎日のように激しい頭痛が繰り返し起こります。
危険な頭痛
こんな場合は、一時も早く病院へ直行しましょう!
◎頭をバットで殴られたような痛み、さらに、吐き気や嘔吐を伴う症状。
→ くも膜下出血
◎頭全体、特に後頭部が強く痛み、うなじが硬くなって、身体を動かすと痛みが増す。
そして、38~39℃の熱がでるような症状。
→ 髄膜炎
◎頭痛や吐き気にともなって手足がしびれて、感覚が鈍ったり、動かせなくなる。
意識がぼんやりして、ろれつが回らないような症状。
→ 脳出血
◎頭全体や一部分の重い感じや鈍痛が徐々に悪化していき、吐き気がないのに突然吐くような症状。
→ 脳腫瘍
◎思い返すと1~2ヶ月前に頭を強く打った覚えがあり、頭痛のほかに手足の麻痺や尿失禁などがあるような症状。
→ 慢性硬膜下血腫